東北電、規制委・有識者会合での東通の破砕帯評価に疑問点提示へ

2015年1月6日

 東北電力は12月22日、原子力規制委員会の評価会合が同日、東通原子力発電所の敷地内破砕帯調査に関し、「活動性が否定できない」との見解を含む評価書案を取りまとめたのを受け、「当社見解等を否定する具体的根拠や有識者がこのような評価をするに至った考え方等が必ずしも十分に示されているとはいえない」とした上、内容を詳細に分析し、改めて疑問点を指摘したいなどとするコメントを発表した。
 規制委員会の評価会合は、2012年11月より東通発電所敷地内破砕内に関する調査を行ってきたが、このほど①「第四系の変状」の成因②敷地内で見られる地形の高まりの成因③敷地内の断層で見られる横ずれ成分④原子炉建屋付近の断層の活動性――について論点を整理し、原子炉建屋付近に分布するf―2断層は「活動性はない」としたものの、f―1断層については評価が分かれる形で見解が示されている。
(1月7日付け号掲載)