2018年度第8回原産会員フォーラム(講演会)を開催(報告)

2018年12月26日

 

当協会は12月13日(木)、「2018年度第8回原産会員フォーラム」を東京都千代田区の都市センターホテル「コスモス」で開催し、84名の会員の方にご参加いただきました。

 

今回は、「なぜ今、日本が保有するプルトニウムがクローズアップされているのか ~日米原子力協定からひも解く~」と題して、一橋大学 国際・公共政策大学院 院長の秋山信将様よりご講演をいただきました。

プルトニウムをめぐる諸課題について、ご自身の貴重なご経験のみならず、関係者の方々の具体的なご発言内容をまじえながら、以下について幅広く解説をいただきました。

・原子力は極めて「戦略性」の高い産業であることから、国際社会の動向を常に注視し、国際社会との協調を重視する必要があること。

・核不拡散、核セキュリティへの関心は国際社会において一層高まっており、日本のプルトニウム備蓄がより注目されるようになっている。「規則上、正しいことをやっていれば認めてくれる」との「ガラパゴス的優等生」だけでは不十分であること。

・国際環境が厳しさを増す中、原子力の生き残りを追求するのであれば、日本としてどのような分野でどのような競争をすべきか、そしてどのような協力をすべきかを、官民が協働して構想していく必要があること。

 

お問い合わせ先:地域交流部 TEL:03-6256-9314(直通)