「各国の気候変動緩和戦略における原子力の役割」について IAEA・CRP報告書:10カ国を調査

2022年1月14日

IAEAは2021年11月、「各国の気候変動緩和戦略における原子力の役割」と題する協調研究プロジェクト(CRP)の最終報告書を刊行しました。

原子力は、喫緊の課題である気候変動緩和を達成するための重要な低炭素技術と考えられています。パリ協定の採択後、IAEAは、加盟国が自国の気候・エネルギー戦略における原子力の潜在的役割を評価するのを支援するための協調研究プロジェクト(CRP)を開始しました。CRPでは、アルメニア、チリ、クロアチア、ガーナ、リトアニア、パキスタン、ポーランド、南アフリカ、トルコ、ベトナムの10ヵ国についての調査結果が報告書(約120頁)にとりまとめられました。

報告書は、方法論的アプローチ、各国について分析結果、政策的洞察を要約しています。調査結果によると、幾つかの国では、気候変動緩和に原子力が大きな役割を果たす可能性があり、別の国では資金調達問題が解決できれば原子力が魅力的なオプションになるとされ、一方、安価な再生可能エネルギーが豊富な国では、原子力の競争力は低くなっています。

報告書の概略がIAEAのニュースリリース(2021年12月17日付)として発表されているので、その仮訳を紹介します。
詳細については、報告書本体をご参照下さい。

仮訳はこちらからご覧いただけます。

以 上

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