令和7年度国際原子力人材育成イニシアティブ事業「フォーラム」(高専機構)が開催されました
2025年12月に、国際原子力人材育成イニシアティブ事業令和7年度「フォーラム」(高専機構)がラゾーナ川崎東芝ビルにて開催されました。このイベントは、原子力人材育成・確保を目的に、国立高等専門学校機構(高専機構)が令和7年度国際原子力人材育成イニシアティブ事業の一環として実施したもので、原子力関係の専門家による講演、今年度事業の概要報告、次年度の事業についての検討、また、全国から集まった高専生のポスター発表が行われました。年に一度、全国の高専教員と学生が一同に会する機会として、今年度は教員約20名、学生約30名が集まり交流を深めました。
「フォーラム」は松江工業高等専門学校(松江高専)の箕田充志教授による開催挨拶で開始され、続いて事業の幹事校である福島工業高等専門学校(福島高専)鈴木茂和教授による今年度事業概要に関する説明があり、「ネットワーク形成を通じた高専における原子力人材育成の高度化」については、実習のみならず、教材・カリキュラムの開発・整備、専門領域を強化するための実践的演習プログラムの整備等、多岐にわたる取り組みが紹介されました。また、「原子力教育の裾野拡大のための取組み」として、今年初めて実施された中学生対象の見学会や、小中学生・高校生・小中学校教員向けセミナーの実施などが紹介されました。更に、「産業界との連携・融合」については、原子力・放射線産業に特化した企業セミナー「原子力産業セミナー」(当協会主催)に多くの高専生が参加している事が報告されました。
また、原子力関連の専門家の話として、原子力規制委員会 長﨑委員より「何が知りたい?原子力規制委員会が行う東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故に対する調査・分析から」と題した講演があり、規制庁の役割、使命、業務概要や1号機の原子炉格納容器下部でのコンクリート損傷や3号機の水素爆発などのトピックについての講演がありました。
ポスター発表では、今年度学生たちが取り組んだ23件の様々な研究が報告されました。その中で、釧路工業高等専門学校(釧路高専)の小林奈和さんは「放射線×半導体デバイス」で、どの高専でも使えるような教材を簡単に作りたいとし「Si半導体放射線検出器の作製と構造的な影響」と題したポスターを発表、また、福島高専鈴木研究室の学生らによるポスター「原子力の今とこれからを知る」では、研究の目的を「日本や福島における原子力の在り方について、原子力発電・放射性廃棄物の処理の現状、MOX燃料の活用などについても幅広く学ぶ事」とし、国際STEAMワークショップの参加や大間原子力発電所の見学の成果をまとめました。福島高専 新妻優之介さんは「大間原子力発電所では格納容器のパイプの中に入る体験が出来た。ABWR(改良型沸騰水型炉)型の原子炉についても、建設中の今だからこそ詳しく知る事が出来た」と多くの学びがあった事を伝えてくれました。
本フォーラムは、今回より国立だけではなく市立や公立の高専にも参加いただく事となり、高専生や教員同士の交流が一層広がる事になります。
原産協会は本事業に協力しています。今後も、高専生に、原子力産業の企業・機関の紹介等を実施し、将来的に産業界の人材確保に寄与する活動を実施してまいります。
問い合わせ先:人材育成部 jinzai@jaif.or.jp



お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)