原子力人材育成ネットワーク実務段階人材育成分科会活動紹介~JR東日本総合研修センター見学会開催~

2025年12月18日

日本原子力産業協会は、原子力人材育成・確保に向けて産官学が相互協力を行う「原子力人材育成ネットワーク(人材NW)」の共同事務局として活動しております。

当協会が事務局を務める人材NW・実務段階人材育成分科会では、2025年12月9日(火)にJR東日本総合研修センター(福島県白河市)を訪問し、鉄道業界の安全教育や人材育成の取り組みについて学びました。

本見学会は、鉄道業界における安全最優先の人材育成体系や、安全教育を行動変容につなげる具体的な取組について理解を深めるとともに、参加した分科会委員がそこで得られた知見を自らの職場に持ち帰り、人材育成や安全教育の取組に役立てることを目的として開催いたしました。

当日は、JR東日本総合研修センターの施設概要、運転士養成研修や新入社員研修をはじめとする体系的な人材育成プログラムについて説明を受けました。鉄道の安全を支える人材育成が、長期間にわたる計画的な研修と現場経験を重視した仕組みによって行われていることついて理解を深めました。

続いて、JR東日本グループ会社の若手社員による行動訓練の様子を見学しました。人数確認や指差し確認といった基本動作を反復する訓練を通じて、安全行動を定着させる取組を確認しました。

さらに、外部企業向けにJR東日本の安全へのノウハウを集約した「安全体験研修」についても説明を受けました。座学と体験を組み合わせ、「腹落ち」を促すことで、意識改革や行動変容につなげていくという考え方は、原子力分野にも通じる示唆に富む内容でした。

参加した分科会委員からは、「安全を教えるうえで“腹落ち”することの重要性を再認識した」、「体験を通じて、安全行動を定着させる重要性を学ぶことができた」などの声が寄せられました。

当協会では、今後も他産業の先進的な取組の共有や、分科会委員間のネットワーク強化を図る活動を継続してまいります。 

【ご参考】原子力人材育成ネットワーク:https://jn-hrd-n.jaea.go.jp/

 問い合わせ先:人材育成部 jinzai@jaif.or.jp

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)