教員向け原子力発電所見学会(柏崎刈羽原子力発電所・浜岡原子力発電所)を開催

2025年9月4日

日本原子力産業協会は、小学校・中学校・高等学校・高等専門学校の教員を対象に「原子力発電所見学会」を開催しました。本企画は、学会ブース出展や研修会でいただいた「教科書に載っている発電方法を授業にどう展開すればよいかわからない」「原子力発電所を見学したことがないので、実際に見てみたい」といったご意見を受け、今年度初めて実施したものです。

本見学会は、各学校で指導的立場にある先生方に発電所を実際にご覧いただき、現場での体験を通じて理解を深め、今後の授業や教育活動に活かしていただくことを目的としています。

開催概要

  • 日程 :2025年7月25日(金) 柏崎刈羽原子力発電所(東京電力ホールディングス株式会社)

      2025年7月28日(月) 浜岡原子力発電所(中部電力株式会社)

  • 参加者:計25名(2回合計)

見学内容

  • 柏崎刈羽原子力発電所(東京電力ホールディングス株式会社)

発電所の概要や安全対策に関する説明を受けた後、展示館にて原子力発電の仕組みや運転員の体制や訓練について学びました。その後、発電所構内では展望台から広大な敷地を一望すると共に淡水貯水池や緊急車両基地、防潮堤などを見学しました。さらに7号機の原子炉並びにタービン建屋内の各ギャラリー室からは窓越しに原子炉建屋最上階の使用済燃料プールやタービン発電機を見学しました。

  • 浜岡原子力発電所(中部電力株式会社)

発電所の概要や安全対策の説明を受けた後、原子力館にて実物大の原子炉模型を用いた解説を受けました。発電所構内では、高さのある防波壁や緊急時対策所、過去に経験した事故・トラブルから学んだ教訓やこれまで蓄積してきたノウハウを技術伝承していくために設けられた「失敗に学ぶ回廊」を見学しました。

参加された先生方からは、

  • 「現地で実物を見て、写真や動画では得られない迫力を体感できた」
  • 「使命感を持って働く職員の姿勢に感銘を受け、生徒に伝えたいと思った」
  • 「放射線や原子力発電所を正しく理解し、授業で伝える重要性を再認識した」
  • 「防波壁や安全対策の規模を実際に体感し、エンジニアや国の役割を考える機会となった」

といった声が寄せられ、全体として満足度の高い見学会となりました。

日本原子力産業協会は、今後とも初等中等教育に加え、将来を担う次世代層への展開を含め、放射線・エネルギー教育の理解促進に向けた取り組みを進めてまいります。

●柏崎刈羽原子力発電所見学会チラシ

https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2025/04/kashiwazakikariwa_npp.pdf

●浜岡原子力発電所見学会チラシ

https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2025/04//hamaoka_npp.pdf

柏崎刈羽原子力発電所 展示館見学
柏崎刈羽原子力発電所原子炉建屋内見学
浜岡原子力発電所 原子力館見学①
浜岡原子力発電所 原子力館見学②

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)