教員向けエネルギー関連施設見学会(福島第一原子力発電所・島根原子力発電所・三隅発電所)を開催

2026年9月30日

日本原子力産業協会は、小学校・中学校・高等学校・高等専門学校および大学の教員を対象に「エネルギー関連施設見学会」を開催しました。本企画は、学会ブース出展や研修会でいただいた「教科書に載っている発電方法を授業にどう展開すればよいかわからない」「原子力発電所を見学したことがないので、実際に見てみたい」といったご意見を受け、昨年度から実施しているものです。

本見学会は、教育に携わる先生方にエネルギー関連施設を実際にご覧いただき、現場での体験を通じて発電の仕組みや施設の現状への理解を深め、今後の授業や教育活動に活かしていただくことを目的としています。

開催概要

  • 日程 :2026年8月3日(月) 福島第一原子力発電所(東京電力ホールディングス株式会社)
        2026年8月6日(木) 島根原子力発電所(中国電力株式会社)
        2026年8月7日(金) 三隅発電所(中国電力株式会社)
  • 参加者:延べ55名

見学内容

  • 福島第一原子力発電所(東京電力ホールディングス株式会社)
    廃炉資料館で事故の概要や現在の廃炉の状況について説明を受けた後、発電所構内を見学しました。構内では、多核種除去設備(ALPS)や乾式キャスク仮保管設備をバス車内から確認するとともに、1〜4号機前のデッキから各号機の現状や廃炉作業の進捗を確認しました。さらに、5・6号機前のデッキから海側を見学し、ALPS処理水の海洋放出の仕組みについて説明を受けました。また、ALPS処理水のサンプルを確認しました。
  • 島根原子力発電所(中国電力株式会社)
    島根原子力発電所では、島根原子力館で原子炉模型等を用いた説明を受けた後、発電所構内や3号機建屋、防波壁、緊急時対策所を見学しました。シミュレータ訓練施設では、2号機と3号機の制御盤の違い、運転員の訓練や誤操作防止の仕組みについて学びました。
  • 三隅発電所(中国電力株式会社)
    三隅発電所では、石炭火力発電の仕組みや環境保全対策について説明を受けた後、中央制御室やタービン室を見学し、屋上から発電所全体を確認しました。また、石炭や木質ペレットの受入・貯蔵設備、燃料搬送設備、船から石炭を陸揚げする揚炭設備等も見学しました。

島根原子力発電所と三隅発電所を連続して見学することにより、蒸気でタービンを回して発電する基本的な仕組みは共通する一方、燃料、蒸気の発生方法、設備構成、安全対策、環境対策等には、原子力と火力で違いがあることを、実物を通じて比較する機会となりました。

参加された先生方からは、

  • 「廃炉作業の規模を現地で理解し、作業に携わる人々の姿勢に感銘を受けた」
  • 「地域の復興の現状を知り、復興とは何かを改めて考える機会となった」
  • 「建屋内の温度や音、屋外の風など、現地でなければ分からないことを身をもって感じることができた」
  • 「原子力発電所と火力発電所を連続して見学し、両者を比較できたことがよかった。自分自身が『楽しい』『すごい』と感じられたことは、教員として大きなモチベーションになる」
  • 「生徒にも現地での体験を共有し、科学的な視点で考える学習につなげたい」

といった声が寄せられました。参加者アンケートでは、各見学会について高い満足度と理解度が示され、多くの教員から、見学で得た知見を授業や児童・生徒への情報提供に活用したいとの意向が寄せられました。

日本原子力産業協会は、今後も教員の皆様にエネルギー関連施設を実際に見て学ぶ機会を提供し、教育現場における放射線・エネルギー教育の充実に向けた取組を進めてまいります。

●福島第一原子力発電所見学会チラシ

https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2026/09/20260803fukushima.pdf

●島根原子力発電所三隅発電所見学会チラシ

https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2026/09/20260806-7shimane.pdf

福島第一原子力発電所見学の様子
島根原子力発電所見学の様子
三隅発電所見学の様子

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)