スペイン原子力セミナー開催に協力(2013.10.13)

 駐日スペイン大使館が主催し、当協会が後援する「スペイン・原子力セミナー―放射能除去処理・廃炉プロセス・関連技術―」が10月3日、ホテルオークラ東京で開催されました。当日は、当協会の服部拓也理事長が閉会挨拶を行い、東京電力福島第一発電所の廃炉等でスペインの経験が活かされることや、人材育成分野で両国が連携していくことの重要性について述べました。

 スペインのM.ラホイ首相の初来日を機に、スペイン大使館経済商務部が今回のセミナー開催を企画したもので、当協会も後援機関として開催にあたって協力を行いました。約200名が参加しました。

 当日は、スペイン原子力安全委員長のF.マルティ氏がスペインにおける原子力安全規制について紹介したほか、エネルギー・環境・技術センター、放射性廃棄物管理公社、ENSA社などから、原子力関連技術の研究、放射性廃棄物処理、廃炉技術、使用済み燃料の貯蔵・運搬などについて、事例を交えて説明が行われました。C.ベラ研究開発イノベーション担当大臣も会場にかけつけ、両国の協力・交流の促進に期待を表明しました。

 セミナーに参加したスペイン原子力産業界の企業は、福島第一発電所廃炉の課題解決にむけ、実績に基づくノウハウの提供や福島復旧支援への協力実施に意欲を表明しており、スペイン大使館はこれを契機として、今後、日本・スペインの廃炉を中心とした原子力分野でのビジネスが促進する環境を整えたいとしています。

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会場風景