「気候サミット」に向け共同声明を発表

2021年4月22日
一般社団法人日本原子力産業協会

日本原子力産業協会は、米国主催の「気候サミット」に向け、世界原子力協会(WNA)および各国の原子力産業団体と共同声明を発表しました。

2021年4月22日~23日に開催される、米国バイデン大統領主催の「気候サミット」に向け、カナダ原子力協会、欧州原子力産業協会、日本原子力産業協会、米原子力エネルギー協会、英国原子力産業協会、世界原子力協会は共同声明を発表しました。

原子力は、クリーンエネルギーの未来への移行を成功させるために不可欠な要素です。各原子力産業協会は、世界のリーダーに対し、各国がネットゼロへの行動計画を策定する際に、技術中立的な政策を採用し、現在利用可能で最も効果的な低炭素電源の一つである原子力を含め、利用可能な全ての低炭素オプションを活用するよう求めました。

 

共同声明本文

“Climate Leaders need nuclear energy to achieve net zero”
(気候リーダー*はネットゼロを達成するために原子力エネルギーを必要とする)
*会議の名称は、Leaders Summit on Climate

 

共同声明仮訳

 
気候リーダーはネットゼロを達成するために原子力エネルギーを必要とする

2021年4月22日

このプレス声明は、カナダ原子力協会、欧州原子力産業協会、日本原子力産業協会、米原子力エネルギー協会、英国原子力産業協会、世界原子力協会の共同発表である。

世界のリーダーたちは、4月22日と23日に、米国のバイデン大統領の招待で、温室効果ガス排出を削減するための取り組みを活性化させるために会合を行う。世界経済のあらゆる部門からの炭素排出をゼロにするのに残された時間は30年を切った。

この課題の緊急性と重大さを考えると、我々は全ての部門に対応する現実的で科学に基づくアプローチをとらなければならない。世界は今日の何倍ものクリーンなエネルギーを生み出す必要がある。そのためには、あらゆる低炭素技術を駆使する必要がある。 原子力もその一つでなければならない。

原子力技術は比類のない利点をもたらす:

  • 確かな実績: 原子力発電所は60年以上稼働している; 先進国における低炭素電力では最大の電源であり、化石燃料発電を代替して安価で低炭素な電力を提供してきたという、長い間証明されてきた実績がある。
  • 24時間年中無休の信頼性: 原子力発電所は、常時稼働して信頼性の高い電力を提供する。さらに柔軟に運転することもできるので、間欠的な再生可能エネルギー発電の導入を支援し、安定して強靭な電力システムを確保する。
  • 費用対効果: 原子力は費用対効果の高い気候変動緩和策である。既存の原子炉の運転を延長することは、低炭素発電を増やす最も低コストな方法である。新規原子炉は、特にシステム全体のコストと回避される排出量を考慮に入れた場合に競争力がある。
  • 電力を超えたエネルギーサービス: 原子炉は、発電だけでなく、産業分野への熱エネルギー供給、海水の淡水化、グリーン水素の製造、合成低炭素燃料の製造に利用できる。
  • 雇用と社会経済的利益: 原子力発電の導入は、効率的に国や地域の経済成長を促進する。それは、長期的に高度な技能を要する仕事を提供し、経済の多くの部門に大きな相乗効果をもたらす。 今後数十年間、世界のエネルギー需要増加の大部分を占める発展途上国にとって、原子力は発展に大きく貢献するだけでなく、化石燃料への依存を抑えることになる。
  • 拡張性: 新しい設計により、大小を問わず、自国の天然資源に関係なく、どの国も原子力発電を導入することができる。

今日、原子力のイノベーションにより、持続可能な開発に向けてさらなる可能性が切り開かれている。原子力は、クリーンエネルギーの未来への移行を成功させるために不可欠な要素である。我々は、世界のリーダーに対し、各国がネットゼロへの行動計画を策定する際に、技術中立的な政策を採用し、利用可能な全ての低炭素オプションを活用することができるよう求める。現在および将来の世代から、現在利用可能で最も効果的な低炭素電源の一つを奪ってはならない。
 

注記

The Leaders Summit on Climate 2021年4月22-23日開催

この声明を発行している団体の詳細は以下のウェブサイト参照:
カナダ原子力協会
欧州原子力産業協会
日本原子力産業協会
米原子力エネルギー協会
英国原子力産業協会
世界原子力協会

お問い合わせ先:企画部 TEL:03-6256-9316(直通)