日EUの定期首脳協議、「核兵器のない世界」の実現に向け協力を
日本とEUの定期首脳協議が5月29日、東京で開かれ、安倍晋三首相他関係閣僚とEU側からはジャン=クロード・ユンカー・欧州委員会議長、ドナルド・トゥスク・欧州理事会議長が会談に臨み、戦後70年間の国際社会の平和、安定、繁栄における双方の貢献を確認するとともに、今後戦略的パートナーシップを一層発展させていくことを掲げた共同プレス声明を発出した。
本紙関連では、「核兵器のない世界」の実現に向けさらに協力していく決意とともに、NPT体制・多国間枠組みの強化、包括的核実験禁止条約の早期発効に取り組んでいくことが盛り込まれた。
また、安定的、持続的で、低廉かつ安全なエネルギー供給の重要性を認識し、低炭素で気候に優しい経済を実現するための様々な温室効果ガス削減措置をとる決意のもと、双方のエネルギー政策対話、ITER計画を通じた核融合エネルギー研究の協力を強化すると述べている。年末のCOP会合に向けては、「世界の平均気温の上昇を産業革命以前のレベルから2度未満に抑える」ための国際合意採択に役割を果たす決意を示している。