核融合科学研究所、スーパーコンピューターシステム「プラズマシミュレータ」稼働

2015年6月3日

 核融合科学研究所は、核融合発電の実現を目指した工学研究を行うスーパーコンピューターシステム「プラズマシミュレータ」を、従来システム比で8倍以上の演算性能となる2.62PFLOP(ペタフロップス)に向上させ、6月1日より稼働を開始した。今回、システムを更新した「プラズマシミュレータ」には富士通製のスーパーコンピューターを採用しており、日本で3番目の演算性能に相当。
 本システムでは、大規模シミュレーションに求められる膨大な数値データの保存・処理にも十分耐えうる性能が実現され、これにより、核融合プラズマの複雑な挙動の物理メカニズムの解明、実験結果の解析や予測、核融合炉材料の物性シミュレーションなどが、これまで以上に大規模かつ短期間で可能となるとしている。