ロボティクスチャレンジ 韓国チームKAIST優勝

2015年6月9日

真:TeamKAIST

  Team KAISTⓒDARPA

 米国防高等研究計画局(DARPA)は6月5日から6日まで(現地時間)、競技会形式の災害ロボット研究開発プログラム「DARPAロボティクスチャレンジ(DRC)」をカリフォルニア州で開催し、韓国の「チームKAIST」が8タスクすべてをクリアして優勝した。2015年DRCは24チーム(うち1チームは棄権)が参加。日本からは5チームが参加したが、最高位は新エネルギー・産業技術総合開発機構と産業技術総合研究所の「チームAIST‐NEDO」の10位だった。
 DRCは福島第一原子力発電所事故をきっかけに、人間が立ち入れない災害現場で活躍するロボット開発を目的として2012年、DARPAが開催を発表。障害物のあるルートでの自動車運転やノブを回しての開扉、ドリルによる壁破壊や階段昇降など、8種類のタスクに挑む。2013年の「DARPAロボティクスチャレンジトライアル」では東京大学のベンチャー企業「SCHAFT」チームが大差で優勝し、その後グーグル社が買収した初の日本企業となったが、今回は出場を見送った。