日立事業戦略発表、リトアニアプロジェクトなど海外展開に意欲

2015年6月12日

 日立製作所は6月11日、「2015中期経営計画」(2013~2015年度)の進捗状況を踏まえた事業戦略を発表した。
 電力システム・エネルギーソリューション事業については、売上高が2014年度は4,667億円で、2015年度は4,600億円を見込んでおり、電力流通事業における市場競争の激化、自然エネルギー市場の成長が見通しより鈍化したことにより、前回2014年6月見通しの5,200億円から下回る見通しとなったが、事業構造改革断行や徹底的な製品競争力の強化に努め2020年度は8,000億円までの伸びを目指すとしている。
 原子力事業については、新規建設が見込まれない国内では、主に再稼働に向けた安全対策、福島第一原子力発電所の安定化・廃炉事業に、海外では英国ホライズンプロジェクトやリトアニアプロジェクトなど、グローバル経営の深化と事業拡大に取り組んでいくこととしている。同日、都内で行われた事業説明会で、日立製作所電力システム社は、内政状況から遅れがみられるリトアニアプロジェクトについては、この1年程度でプロジェクト運営会社(PCO)の設立にこぎ着ければなどと述べている。