規制委、福島第一敷地境界の追加実効線量2ミリシーベルト/年未満達成を確認

 原子力規制委員会は6月17日の定例会合で、福島第一原子力発電所の放射性廃棄物などに起因する敷地境界の追加的実効線量が2ミリシーベルト/年未満を達成したと評価した。
 東京電力が8日、規制委員会に提出した実施計画では、2015年3月末時点における汚染水処理状況に基づき、放射性廃棄物に起因する敷地境界の追加的実効線量を評価した結果、最大地点でも1.44ミリシーベルト/年だったとしている。これについて、原子力規制庁では、タンク群ごとの汚染水サンプリングによる放射性物質濃度測定、汚染水貯留量の確認を行い、詳細解析を実施したところ、同社による評価は適切なものと評価した。
 12日に公表された福島第一廃止措置に関する中長期ロードマップでは、既に浄化処理した水についても多核種除去設備による再度の処理を進め、敷地境界の追加的実効線量を2015年度内に1ミリシーベルト/年未満にまで低減させることとしている。