緊急作業時の被ばく線量限度引上げ、放射線審議会へ諮問

2015年7月9日

 原子力規制委員会は7月8日、原子炉等規制法の範囲で定める、いわゆる「オンサイト」での緊急作業時における被ばく線量限度を、実効線量250mSvに引き上げることなどを盛り込んだ関係規則類の改正案を了承した。改正案については5、6月、意見公募が実施されていた。今後、放射線審議会に諮問し、答申を経て、2016年4月から施行される運び。
 現行の緊急作業時被ばく限度は100mSvだが、福島第一原子力発電所事故の対応を踏まえ、施設の敷地境界や管理区域の外に放射性物質漏えいが確認された場合などには、250mSvに引き上げて迅速に対応が図られるようにする。