規制委有識者会合、志賀敷地内断層で「活動性否定できない」との評価書案取りまとめ

2015年7月21日

 原子力規制委員会の有識者会合は7月17日、北陸電力志賀原子力発電所の敷地内断層について、「後期更新世(約12~13万年前)以降に活動したことを肯定する明確な根拠は見出せないが、変位、変形を生じた可能性は否定できない」とする評価書案を取りまとめた。今回活動性の評価が行われた断層のうち、「S-1」断層が1号機原子炉建屋の下を通っている。
 北陸電力はこれまで、有識者会合の指摘を踏まえた追加調査により、「将来活動性のある断層等ではない」ことを主張してきており、今回の評価書案を受け、「合理的な判断とは言いがたい」として、内容を早急に分析し、規制委に対し意見書を提出するとのコメントを発表した。
 志賀原子力発電所は現在、2号機が新規制基準適合性審査の途上にある。