「日本の未来に責任あるソリューションを」2020未来開拓部会初会合

2015年7月24日

真:山際副大臣&室伏部会長DSCF4681

挨拶する山際副大臣(左隣は室伏部会長)

 経済産業省産業構造審議会の第1回2020未来開拓部会が7月23日開催された。同部会は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、東日本大震災を乗り越え、福島復興、地方創生を含め日本経済の再興を進めることが必要として、持続的に成長する我が国の2020年以降の未来像を検討するため設置された。2020年東京オリンピック・パラリンピック東京大会等に関する閣僚会議における約束事項である(1)サイバーセキュリティ対策(2)期間中の電力の安定供給(3)廃炉・汚染水対策(4)知的財産の保護の確実な履行――についても検討するとしている。
 山際大志郎経産副大臣は、「日本は課題先進国。オリンピックを通過点として未来を描き、責任あるソリューションを出せるような議論を」と挨拶した。
 同部会の部会長には、25人の有識者から成る委員の中から室伏きみ子お茶の水女子大学学長が選出された。室伏部会長は、「若い人のために夢を語り、実現していけるよう、日本の将来にとって素晴らしいものを作り上げていきたい」と強調した。
 室伏部会長から部会長代理に指名された入山章栄早稲田大学ビジネススクール准教授は、「経営学でもビジョンを持つことが大事。オリンピック後をふまえた時間軸で、社会にどうインパクトを与えていくかという大きなレベル感を持ち、若い人たちの社会を変えていこうとする力を活かして、日本の良さを再発見しながら明るくわくわくするような面を出していきたい」と語った。
 第2回部会は10月に開催、12月に中間取りまとめを行った後、2016年3月に年度取りまとめを行う。