日立、京都府立医科大内の研究センター向けに陽子線がん治療システムを受注

2015年7月27日

 日立製作所は7月27日、京都府立医科大学内に建設予定の永守記念最先端がん治療研究センター向けに陽子線がん治療システムを受注したと発表した。陽子線のビームを細い状態のまま用いることで、正常部位への影響を最小限に抑えることが可能なスポットスキャニング照射技術と、位置が変動するがんでも高精度で照射できる動体追跡照射技術が採用された回転ガントリー2室を備える最先端のシステムで、2018年度中の稼働を目指す。永守記念最先端がん治療研究センターは、モーターメーカーの日本電産が京都府との覚書(2014年11月締結)により現物寄付する施設で、しゅん工後は京都府立医科大学病院の施設として運営される。