「霞が関ふくしま復興フェア」始まる、風評払拭へ

2015年7月30日

 経済産業省など、霞が関の7つの庁舎を日替わりに移動し、福島県産の農産物、菓子、銘酒などの展示・販売、観光情報の提供を通じて、風評払拭につなげる「霞が関ふくしま復興フェア」が7月29日に始まった。テープカット明関係省庁が時期を合わせて実施する復興フェアは初めてのこと。
 初日は、経産省が会場となり、宮沢洋一経産相、竹下亘復興相ら、関係省庁の政務三役他、福島県の内堀雅雄知事が挨拶に立ち、テープカットが行われた(=写真上)。宮沢大臣は、「『安全』は簡単に証明できても、『安心』はなかなか難しい」と風評払拭の困難さを述べた上で、福島県産品の販売促進や観光集客に向け、省庁一体となって取り組んでいく考えを示した。

経産相明

復興フェアで買い物をする 宮沢経産相

 また、内堀知事は、「どんなにおいしい農産物を作っても買ってもらえない、触ってもらえないことは苦しい」などと、震災から4年以上が経過した今なお根強く残る風評被害の現状を述べ、今回のイベント開催が「風評払拭の追い風」となることを期待した。

ミスピーチ明

 福島産の桃をPRするミスピーチ

 翌30日以降、復興フェアは、文部科学省、国土交通省、厚生労働省、外務省、総務省、農林水産省の順に会場を移して行われる。