国連軍縮会議が広島市で開催、今秋総会で新たな核兵器廃絶決議案

2015年8月31日

 国連軍縮会議が8月26~28日、広島市で開かれ、先般のNPT運用検討会議の総括と今後の展望、核兵器の非人道性などをテーマに、国連関係者、各国政府高官、研究者、NGOらが出席し議論がなされた。同会議は、日本の軍縮に対する積極的姿勢をアピールする場として、ほぼ毎年、日本国内の地方都市で開催されている。
 開会に際し、城内実外務副大臣が、岸田文雄大臣の挨拶を代読、「核軍縮を論じるに当たって、まず被爆地の思いを胸に、この歴史的事実を改めて想起することが出発点でなければならない」と、被爆70年の節目に際し、核軍縮に向けた広島の思いを発信し、日本として、引き続きNPT体制の維持・強化を図りながら、「核兵器のない世界」に向けて国際社会の議論を主導していく決意を訴えかけた。また、世界各国の政治指導者や若者たちの被爆地訪問を再度渇望したほか、今秋の国連総会で、被爆70年にふさわしく、今後5年間の国際社会の核軍縮・不拡散の指針となる新たな核兵器廃絶決議案を提出する考えを示すなどした。