東京電力、IAEAの福島第一原子力発電所事故最終報告書公表を受けコメント

 東京電力は9月4日、IAEAによる福島第一原子力発電所事故の最終報告書公表を受け、「原子力分野における権威ある国際機関による包括的なものであり、報告書において指摘された内容について真摯に受け止めたい」とのコメントを発表した。
 8月31日にIAEAが公表した報告書による「事故の要因として大きかったのは、原子力発電所は安全であり重大事故は起きないとの想定が日本に広がっていた」、「事故発生時の規則、指針及び手順書は、幾つかの重要な分野に関して十分に国際慣例に従うものではなかった」という指摘への対応を含め、根本原因である「安全意識」、「技術力」、「対話力」の向上に向け、安全対策をさらに加速していくこととしている。また、経営層からの改革を筆頭に、「福島原子力事故を決して忘れることなく、昨日より今日、今日よりも明日の安全レベルを高め、比類なき安全を創造し続ける原子力事業者となる」という決意を示した上で、事故の経験と教訓を踏まえ、国内だけでなく国際社会にも、同社の安全対策について説明していくとしている。