九州電力、川内原子力発電所再開で業績改善の見通し
九州電力は9月4日、燃料価格の大幅な下落や、川内原子力発電所1号機の発電再開などにより、2015年度第2四半期の経常損益が、前年度同期の損失319億円から改善し、550億円程度の利益となるとの見通しを発表した。川内1号機は、新規制基準をクリアし、8月14日に発電を再開、31日に定格熱出力一定運転に入っている。
なお、年度通期の利益については、川内2号機、玄海原子力発電所の発電再開時期が見通せず、燃料費などの費用を算定できないことから、今後業績予想が可能となった時点で公表するとしている。同社では、7月31日発表の第1四半期決算で、2015年度の黒字化に向け、安全確保・法令遵守・安定供給に十分配慮した上で、徹底した費用削減に取り組んでいくとしている。