日立製の新型陽子線がん治療システム、米国の大手総合病院で稼働開始

2015年9月16日

 日立製作所は9月15日、米国メイヨー・クリニックのミネソタ州ロチェスターの病院向けに開発した新型陽子線がん治療システム「PROBEAT-Ⅴ」が稼働開始したことを発表した。メイヨー・クリニックは、米国大手の総合病院で、世界各国から年間130万人の患者を受入れているほか、教育・研究も充実したトップクラスの医療機関とされている。
 米国への納入実績はM.D.アンダーソンがんセンターに続き2台目。
 「PROBEAT-Ⅴ」は、複雑な形状のがんにも高い精度で照射できる同社のスポットスキャニング照射技術を、複数の治療室すべてに適用した陽子線がん治療システムで、照射精度や操作性の向上だけでなく、従来の円筒形の照射スペースに患者が入っていく360度回転ガントリと比べ、半円型の190度回転ガントリの採用により、患者の心理的負担を和らげる設計も図られている。
 このほどメイヨー・クリニックに納入された「PROBEAT-Ⅴ」では、6月下旬より治療が開始、8月に最初の患者の治療が完了した。今後、同病院のアリゾナキャンパス(アリゾナ州フェニックス)でも同様の施設を導入中で、2016年春の治療開始が予定されている。