規制委、福島第一の廃棄物管理で検討会立ち上げへ

 原子力規制委員会は9月30日、福島第一原子力発電所の監視・評価について、廃炉作業の進捗を踏まえ、廃棄物管理に関する検討を行う「特定原子力施設放射性廃棄物管理検討会」(仮称)を新設するなど、体制の見直しを図ることとした。
 規制委員会ではこれまで、福島第一の安定化・汚染水対策や、中長期計画について、特定原子力施設監視・評価検討会で、東京電力から報告を受けながら、専門的視点から監視・評価を行ってきたが、海水配管トレンチ内の高濃度汚染水の除去によって、環境汚染のリスクが大幅に低減されたことなどから、今後は、廃炉作業の進捗に従い、廃棄物の安定的な長期管理に向けた技術的課題に対応すべく、新たな検討会を立ち上げることとした。また、特定原子力施設監視・評価検討会についても、従来より少数のメンバーにより集中的な検討を行うなど、効率化を図ることとしている。