核兵器の全面的廃絶の国際の日に関する国連総会会合 被爆者の思い継承を

2015年10月2日

NationalNuclearWeaponEliminationDay

   岸田外相ⓒ外務省

 核兵器の全面的廃絶の国際の日に関する国連総会会合が9月30日、ニューヨークの国連本部で開催された。2013年に9月26日を「核兵器の全面的廃絶の国際の日」と定めたことを受け、国連総会議長を議長として各国の閣僚級やNGOの参加のもと、2014年より毎年開催されているもの。
 M.リュッケトフト国連総会議長は開会宣言で、8月に広島を訪問して被爆者の話を聞き、すべての国に核廃絶を呼びかける決意を強くしたと語った。続いて潘基文国連事務総長が挨拶を行った。
 岸田文雄外相は、2015年核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議では最終文書案が採択できなかったが、NPT体制の更なる強化に向けて努力し、次回の同会議の成功につなげることが重要であるとして、日本は引き続きそのために最大限努力していくと語った。また、平均年齢が80歳を超える被爆者たちの「被爆の記憶を風化させない」「核廃絶を成し遂げたい」という強い思いを世代と国境を越えて継承し、核兵器のない世界の実現に向けて新たな決意で取り組むことなどを述べた。