安倍首相、原子力防災会議で伊方発電所再稼働に向け「責任を持って対処」

2015年10月7日

 原子力防災会議(本部長=安倍晋三首相)が10月6日開かれ、四国電力伊方発電所周辺地域の緊急時対応の確認結果、および同発電所を対象に実施される2015年度原子力防災訓練について、愛媛県の中村時広知事出席のもと、報告を受け了承した。
 安倍首相は、「万が一、原子力発電所の事故が起きてしまい、災害になってしまうような事態が生じた場合、国民の生命、身体や財産を守ることは政府の重大な責務であり、責任を持って対処する」として、地元の理解を得ながら再稼働を進めるという政府の方針に県知事の理解、協力を求めた。
 中村知事は、原子力規制委員会が伊方3号機に対し原子炉設置変更許可を発出した後の7月21日、宮沢洋一経済産業相と面会し、住民の避難対策、追加的な安全対策、使用済み燃料問題など、国に対して求めた8項目の要望事項の一つとして、「最終的な責任を持つ首相の言葉を直接いただきたい」ことをあげていた。