愛媛県議会が伊方発電所早期再稼働を求める請願を採択、今後は知事の判断へ

2015年10月9日

 愛媛県議会は10月9日の本会議で、四国電力伊方発電所の早期再稼働を求める請願を採択することを決定した。
 冒頭、中村時広知事が、近日の伊方発電所を巡る動きとして、政府・原子力防災会議における安倍首相からの最終的責任を持つとの発言、および自身による安全対策実施状況の現地確認結果について報告した。
 また、同日は県議会9月定例会の閉会日だったが、知事は、閉会挨拶で、伊方発電所再稼働関連の議会による決定に関し、「冷静な議論を受けて方向性が示されたものと受け止める」とした上で、今後、安全性と必要性に関する国の考え、四国電力の取組姿勢、地元の理解の3つを総合的に勘案し、県として最終決定を行う考えを示した。知事は、伊方3号機の安全対策に係る国への8項目の要望の中で、残された経済産業大臣の現地視察については、7日の内閣改造に伴う交替に言及した上、「注視していく」と述べている。