ランダル米エネルギー省副長官、福島第一で除染の進展視察

2015年10月16日

 訪日中のエリザベス・シャーウッド・ランダル米国エネルギー省副長官は10月14日、世耕弘成内閣官房副長官を首相官邸に表敬した。
 世耕官房副長官は、ランダル副長官が日本のエネルギー事情について理解を深めることを期待し、日米エネルギー協力をより深めていきたいとした。ランダル副長官は、原子力安全に関する日米間の協力やクリーンエネルギー分野における国際的取組について説明し、今後もエネルギー分野及び環境・気候変動分野における主要国として、一層の日米協力強化に期待を示した。
 ランダル副長官は10月15日に福島第一原子力発電所を訪れ、「東京電力と献身的な作業員たちが現場の除染で成し遂げつつある大きな進展をこの目で見て、残されている課題について理解を深める機会を得た」との声明を発表した。また緊密な同盟国である日本に対し、原子力、除染、廃炉に関する米国の幅広い専門知識・技術を提供していく決意を語った。
 11月に米国ワシントンDCで開催される「民生用原子力協力に関する日米二国間委員会」では、ランダル副長官が共同議長を務める。