RCA海洋モニタリングプロジェクト最終会合 日本のモニタリング結果を保証

2015年11月12日

RCAopeningIMG_6443 国際原子力機関(IAEA)による原子力科学技術に関する研究、開発および訓練のための地域協力(RCA)プロジェクト「福島第一原子力発電所から放出された放射性物質がアジア太平洋地域に与える影響に関する海洋ベンチマーク調査」の最終会合が11月11日から13日まで、都内で開催されている。
 11日のオープニングセッションでは、日本側から伴信彦原子力規制委員と臼井将人外務省軍縮不拡散・科学部国際原子力協力室長が、歓迎の挨拶を行った。IAEAからは、S.V.ホアン・プロジェクトマネジメントオフィサーとI.オスバス・テクニカルオフィサーが、海上モニタリング調査への各機関の協力に関し感謝を述べた。
 D.オズボーンIAEA環境研究所長は、RCAの海洋モニタリングプロジェクトとは別途実施されている日本とIAEAとの海洋モニタリングにおけるこれまでの協力結果についてプレゼンテーションを行った。日本のモニタリングと重複することは行わず、技術的試験(Proficiency Test)と各国の複数分析機関のラボ結果との比較を行い、日本のデータを保証することが目的であると説明。各国分析機関と日本のデータに有意な差はなく、オズボーン所長は、「日本のモニタリング結果が、国際的に信頼に足るものであることが確認された」と述べた。
 オズボーン所長は会合最終日の13日に、日本とIAEAとの海洋モニタリングにおける協力のこれまでの結果について記者会見を行う。