G20アンタルヤ・サミット、エネルギー大臣会合初開催を歓迎

2015年11月18日

 トルコ・アンタルヤ開催のG20サミットは16日、成長戦略の実施を通じた強固で持続可能かつ均衡ある経済成長の重要性などを盛り込んだ首脳宣言を採択し2日間の日程を終えた。サミットに出席した安倍晋三首相は、9月の通常国会閉会時に発表したアベノミクス「第2ステージ」の取組を紹介し、世界経済の成長へ貢献していく決意を各国首脳陣に対し訴えかけた。
 エネルギー分野については、特に問題が深刻な状況にあるサブサハラ・アフリカの電気アクセスを高めることに焦点を当てた「G20エネルギー・アクセス行動計画」の承認や、エネルギー効率の改善、エネルギー源多様化の重要性の他、10月にG20として初めて開催されたエネルギー大臣会合への歓迎および継続を求めることなどが、首脳宣言に記載された。安倍首相からは、現実的かつバランスのとれたエネルギーミックスの実現の重要性が表明され、原子力を重要なベースロード電源として活用するとともに、再生可能エネルギー、世界最高レベルの高効率火力発電技術、省エネ機器のさらなる普及を通じ、世界のエネルギー効率向上と気候変動対策に貢献することが述べられた。
 気候変動については、「現代における最大の課題の一つ」として、間もなく開幕するCOP21の成功に向けて、強いメッセージを発出する重要性が各参加国・国際機関により確認された。