高木復興相 避難指示の12市町村訪問し、それぞれの多様な課題を確認

2015年11月19日

 高木毅復興相は11月17日の会見で、16日に福島県富岡町、田村市、川俣町、南相馬市を訪問して各首長と意見交換を行ったことを報告した。これで就任以来、福島県で避難指示等の出た12市町村を全て訪問したことになる。市町村ごとに置かれた状況が異なり、それに応じて多様な課題があることを改めて確認したと述べる一方、まだ被災現場そのものを十分に見たとは言えないとして、今後とも被災地の状況を自分の目で確かめ、被災地の声を丁寧に伺いながら、寄り添うかたちで対応し、しっかりと復興を前に進めたいとの考えを示した。 
 16日の福島訪問では、富岡町からは避難指示解除時期の適切な判断や帰還困難区域の除染等について、田村市からは福島再生加速化交付金の柔軟な運用および木質バイオマス発電やCLT産業の推進に向けた支援等について、川俣町からは財物賠償の格差の課題の対応および除染の推進や仮置場の早期解消等について、南相馬市からは小高復興インターチェンジの設置およびロボット研究・実証拠点や小高区の復興拠点施設の整備等について、それぞれ要望があったと報告した。
 10月の安倍改造内閣発足に伴い就任した高木復興相は、「現場主義に徹したきめ細かな対応を」との総理指示のもと、同月19日に大熊町、楢葉町を安倍首相の同行で視察したのを始め、精力的に被災地を訪問している。