関西電力、高浜発電所3、4号再稼働への地元容認に謝意
関西電力は12月3日、2月に原子力規制委員会より新規制基準適合性に係る原子炉設置変更許可を受けた高浜発電所3、4号機の再稼働について、同日立地する高浜町から容認の意向が示されたことに対し謝意を示すとともに、引き続き安全性の確保を大前提として、両機の早期再開に努めていくとのコメントを発表した。高浜町の同意を受け今後、福井県の判断が焦点となる。
一方で、高浜3、4号機については4月14日、福井地方裁判所で運転差止め仮処分の決定がなされており、関西電力では即日、同地裁に対し不服申立てを行っている。
今冬の電力需給見通しによると、原子力発電所の再稼働が進まぬところ、関西電力では、前回法定検査終了後から4年以上が経過する火力4基(約220万kW)の震災特例による繰り延べ運転他、供給力確保に努めているほか、需要サイドにおいても、節電・省エネのPRや、電力使用増が見込まれる日に量販店で利用できるクーポン券の発行など、寒冷期の電力需給ひっ迫回避に全力をあげている。
また、同社では5月に、6月からの電気料金値上げの発表に際し、原子力発電所の再稼働後は料金値下げを行うことを合わせて述べている。