東工大代表団がロスアトム中央先進訓練研究所を訪問 研修評価などで協力

2015年12月4日

 東京工業大学の代表団は11月19日、相互協力の可能性と課題について話し合うため、ロスアトム中央先進訓練研究所を訪問した。代表団長の齊藤正樹名誉教授・特命教授は、東京工業大学グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院の教育院長兼プログラムコーディネーターを務めており、原子力安全・セキュリティ分野の修士および博士課程の学生たちを対象として、IAEAなどの国際機関で高い知見と強い指導力を発揮し国際的リーダーとして活躍する日本人専門家を育成している。
 同教育院のプログラムは、選抜された学生たちの異文化コミュニケーション能力を向上するため、外国の組織や機関で研修するのが特徴となっており、各国専門家による研修評価システムも開始した。今回はアルティシュク研究所長が、東京工業大学大学院の一学生が発表した博士論文の内容について、原子力と核燃料サイクルの安全性確保に関する日本社会の関心が高まっていることを示しているとして評価した。
 東京工業大学とロスアトム中央先進訓練研究所は、原子力新興国の専門家の育成にも携わっている。