神奈川県で「i‐ROCK」治療開始 国内5か所目の重粒子線治療施設

2015年12月16日

重粒子線治療施設i-ROCK外観ⓒ神奈川県立がんセンター

重粒子線治療施設i-ROCK外観ⓒ神奈川県立がんセンター

 12月5日に開所した神奈川県立がんセンターの重粒子線治療施設「i-ROCK(アイロック)」が15日、治療を開始した。装置の製造は東芝が担当し、日本では5番目、世界では9番目の重粒子線治療施設となる。また、がんセンター併設型の施設としては世界初であり、がんの専門医と十分に話し合って(キャンサーボード)治療方針を検討していくことができる。4室ある治療室の全室にCTを設置し、照射方式ビームの位置や方向を電磁石により自在に制御することで様々な形状の腫瘍に対して正確に照射できる高速スキャニングビームなど、最新の照射方法を取り入れた。神奈川県横浜市内の同施設はアクセスも便利で、働きながら外来通院で治療することもできる。