福井県議会、高浜3、4号の再稼働を進める決議を可決

2015年12月18日

 福井県議会は、12月17日の本会議で、関西電力高浜3、4号機の再稼働を進める決議を可決した。
 決議では、福島第一原子力発電所事故以降、福井県では、住民の安全と安心を確保するため、あらゆる機会に議論し、エネルギー政策の国民理解と発電所の安全性向上に関する様々な提言活動を行ってきたとした上で、高浜3、4号機の安全性については、国および県によって厳正に審査、確認されており、エネルギー安全保障、地球温暖化対策、経済の好循環確立などを総合的に勘案し「再稼働する必要がある」と判断したと述べている。
 また、高浜3、4号機の再稼働に当たっては、国民に対する丁寧な説明、さらなる安全性向上の努力、原子力災害時に備えた国と関係自治体との連携強化とともに、使用済み燃料について確実な再処理体制の整備と貯蔵対策の強化を進め、高レベル放射性廃棄物の最終処分について着実に取り組むよう、国および事業者に対し求めている。
 高浜3、4号機の再稼働に向けて、高浜町長は12月3日に同意を表明しており、今後は福井県知事の判断に焦点が移ることとなる。