高浜3号機で燃料装荷作業を開始、運転差止仮処分命令取り消し受け

2015年12月25日

 関西電力は12月25日、福井地方裁判所が24日に高浜発電所3、4号機の運転差止仮処分命令を取り消す決定を行ったことを受け、同3号機の燃料装荷作業を開始した。年内にも作業を完了する見込み。同機は、2011年3月にプルサーマルによる営業運転を開始しており、今回の燃料装荷数157体のうちMOX燃料が24体を占めることとなる。高浜3、4号機の再稼働に向けては、12月22日に福井県知事より同意が得られたところだ。
 関西電力では、福井地裁が4月14日に出した高浜3、4号機への仮処分命令に対し、同17日に異議申立てを行っており、両機の安全性確保を科学的・専門的知見に基づき主張し、当該の決定が合理性を欠くことを訴えてきた。同社は、今回、高浜3、4号機と合わせ、大飯3、4号機の運転差止を求める仮処分命令申立てについて却下するとの決定が出されたことに対し、「高浜発電所・大飯発電所の安全性が確保されていることについて理解された。安全性が確保されたプラントの1日も早い再稼働を目指していく」とのコメントを発表している。