東芝、ウェスチングハウス社が原子力の建設・サービスを担うS&W社を買収と発表

2016年1月6日

 東芝は1月5日、同社のグループ会社であるウェスチングハウス社が、米国大手エンジニアリング会社のCB&Iから、同社の子会社で、原子力の建設と統合的なサービスを担うCB&Iストーン・アンド・ウェブスター社(S&W)の株式100%を取得し買収を完了したと発表した。
 東芝によると、ウェスチングハウス社は、S&Wをコンソーシアムパートナーとして、米国で建設中のボーグル発電所とV.C.サマー発電所向けにAP1000原子力発電所の設計、エンジニアリング、調達、サポートを提供しており、今回の買収完了により、これらのプロジェクトの建設工事は今後、S&Wと、米国の大手建設会社であるフルアー社で進めることとなるとしている。また、S&Wの取得により、建設プロジェクトの効率的な推進に加え、同社が展開する廃炉に関するサービス、プロジェクトマネジメント、環境サービスや、新たに取り組む政府向けサービス事業などを担うことで、ウェスチングハウス社の原子力事業の拡大にもつながると期待している。