東北電力東通1号で初の「定期安全レビュー」結果が公表、安全運転を継続できる見通し

2016年2月8日

 東北電力は2月5日、東通原子力発電所1号機について、保安活動の実施状況や最新の技術的知見の反映状況などを総合的に評価する「定期安全レビュー」の結果を公表した。「定期安全レビュー」は、法令に基づき10年以内の期間ごとに実施するもの。2005年12月に営業運転を開始した同機では初めてとなる今回のレビューでは、継続的に保安活動を改善する仕組みが機能しており、安全性・信頼性の維持向上が適切に図られていることを確認したとしている。
 今回のレビューで、保安活動の実施状況については、(1)品質保証活動、(2)運転管理、(3)保守管理、(4)燃料管理、(5)放射線管理および環境放射線モニタリング、(6)放射性廃棄物管理、(7)事故・故障等発生時の対応および緊急時の措置、(8)安全文化の醸成活動――の観点から、各種プラントデータの推移や運転開始以降の知見・教訓の反映状況を調査し、今後も高水準で保安活動を維持しつつ、安全運転を継続できる見通しが得られたものと評価している。
 東通1号機は現在、原子力規制委員会において、新規制基準に係る適合性審査が進められている。