四国電力、伊方3号機再稼働への取り組みと1号機廃止決定について訪問対話活動実施

2016年4月1日

 佐伯勇人四国電力社長は3月31日の定例記者会見で、伊方3号機の再稼働に向けた取り組み状況や1号機の廃止決定などについて地域住民に直接説明するため、5月中旬から発電所周辺20km圏内の全戸約2万8,000戸を対象とする「訪問対話活動」を実施すると発表した。
 会見では、伊方3号機について、3月25日に規制委員会に使用前検査の受検申請を行ったことを報告。今後7月の再稼働および8月の営業運転開始を目指すとしながらも、工程ありきでなく設備の安全確認を最優先として、検査にしっかりと対応していくことを強調した。また、伊方1号機を5月10日付で廃止することにも触れ、愛媛県や伊方町をはじめとする多くの関係者に対し、立地・計画段階から今日に至るまで約半世紀にわたっての尽力と支援に感謝を述べた。
 訪問対話活動と同時に、対象範囲外の住民にもこれまで同様の理解促進活動を積極的に行うとして、自治会や各種団体などに対する説明会・懇談会等の機会を通じて直接説明していくとともに、安全対策の取り組み状況等を紹介するリーフレットを四国全域に配付することにも言及した。