今夏電力需給、各社とも電力間の融通なしで予備率3%以上確保の見通し

2016年4月11日

 総合資源エネルギー調査会の電力需給検証委員会は4月8日、電力各社より報告を受けた今夏の需給見通しを取りまとめた。いずれの電力会社とも、電力間の融通を見込まなくても安定供給に最低限必要な予備率3%以上を確保できる見通し。
 それによると、供給力として織り込まれている原子力発電は、新規制基準をクリアし現在再稼働している九州電力川内1、2号機の178万kWのみとなっている。
 火力では、前回法定定期検査からの運転期間が2年以上経過した発電所が113か所(全体の約39%)で、昨夏の70か所(同約24%)より増加したが、震災特例により定期検査を繰り延べた発電所は41か所(同約14%)で、昨夏の57か所(同約19%)より減少した。