文科省人事、事務次官に前川文部科学審議官

2016年6月16日

 政府は6月14日の閣議で、21日付で文部科学省の事務次官に前川喜平・文部科学審議官を充てるなど、幹部人事を決定した。文部科学審議官には小松親次郎・初等中等教育局長、大臣官房審議官(研究振興局)には板倉康洋・日本医療研究開発機構経営企画部長が就任する。
 前川喜平氏(まえかわ・きへい) 1979年東京大学法学部卒、文部省入省。大臣官房審議官(初等中等教育局)、大臣官房総括審議官、官房長などを歴任。61歳。
 これに伴い退任する土屋定之・事務次官は1979年に科学技術庁に入庁。大臣官房審議官(高等教育局)、大臣官房政策評価審議官、同総括審議官、官房長、科学技術・学術政策局長、文部科学審議官、文化庁文化財部長などを歴任した。同氏は、1997年3月に旧動力炉・核燃料開発事業団東海アスファルト固化処理施設で発生した火災爆発事故の後、原子力局核燃料課長を務めており、動燃改革や使用済み燃料中間貯蔵の検討に携わるなど、核燃料サイクル政策の推進で手腕を発揮した。