イラン核合意1周年を迎え日・イラン経済関係さらなる強化へ

2016年7月21日

 日・イラン交通次官級会合への出席のため訪日中のA.F.カーシャーン・イラン運輸・住宅都市建設省大臣代行は7月20日、山田美樹外務大臣政務官を表敬した。
 山田政務官は、イランの核問題に関する最終合意(包括的共同作業計画=JCPOA)の成立から1年が経過することに触れ、引き続き着実な履行に期待するとした。また、同合意の継続的履行を支援する観点から、イランとの経済関係を一層拡大させていきたいと述べた。カーシャーン大臣代行は、日・イラン経済関係の発展のためイラン国内での調整の迅速化に向けて努力すると述べ、今回の訪日を通じ、広範な分野での二国間協力が進むことへの期待を示した。
 JCPOA締結から1年を迎えた7月14日には、フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長がEUを代表して、JCPOAが履行されつつあることに関し、「政治的意思を持ち粘り強く多極的外交を通して働きかけることで、最も難しい問題への解決が見出せることを示している」として引き続き積極的に実施を支援していくとの声明を発表している。