凸版印刷、福島の森林保全に貢献するカレンダーの販売開始
凸版印刷は、売上げ1つにつき150円が福島の森林保全活動に回される「ふくしま復興応援卓上カレンダー」(2017年)の販売を8月より行っている。紙製品の使用量に応じ、間伐材が製紙原料として有効利用される「森の町内会」というリサイクル活動の仕組みによるもの。このカレンダーは、同社が50年以上の実績を持つ名入れのできる企業販促品用「イージーオーダーカレンダー」の1つで、福島復興支援への寄与をアピールすることで、CSR活動にも役立つ。1部585円(税別)。100部より名入れ印刷・販売を受注。
凸版印刷では、「社会的問題に対しできることは何かを考え行動する」というテーマで、2013年より、福島の復興を担う人材の育成事業を展開する一般社団法人「あすびと福島」との協力で、被災地での研修を継続的に実施しており、これまで200名を超える社員らが参加し、そのノウハウは復興支援を題材とした企業向け研修プログラムの開発にも活かされている。今回のカレンダー制作・発売も、2015年に研修に参加した社員の「多くの社員がいて、多くの取引先がある当社だからこそできることはないか」という発想から生まれたものだ。同社では、カレンダーの販売を通じ、福島の森林約3haの間伐に貢献できると見込んでいる。
被災地の復旧・復興事業では、地域の間伐材も活用されており、コンクリート型枠などの土木分野にとどまらず、例えば、いわき市の割り箸メーカー「磐城高箸」では、地元のスギ間伐材を利用した高級割り箸「三県復興 希望のかけ箸」を製造・販売し、林業と観光の再生へとつながっている。