世界原子力大学夏季研修報告会 国際的な議論の場でのコミュニケーション学ぶ

日本エヌ・ユー・エスエネルギー事業支援本部安全・環境解析ユニットの坪能和宏氏は、特に放射性廃棄物に関してコミュニティの意見に耳を傾けたり地域との約束を確実に実行したりすることなどの重要性を説く講義に感銘を受けたと語った。また、最後の総括週にはグループで原子力専門誌に論文を投稿する目標を掲げ、実際に掲載されたことなどを報告した。
東京電力ホールディングス福島第一廃炉推進カンパニープロジェクト計画部廃炉国際調査グループの八木直人氏は、自社内で用いている世界原子力発電事業者協会(WANO)小冊子の内容についての疑問を直接WANOのプロゼスキーCEOに伺って理解できたことや、福島第一原子力発電所事故の放射能汚染の誤った風評が広まっている国の参加者に対して膝詰めで実際の線量率や食品検査について正確な情報を説明したことなどが印象に残っていると語った。
同社原子力運営管理部燃料管理グループの木村小督氏は、チョークリバー研究所を訪れた際にホットセルの訓練施設がなくOJTで訓練を行っている事例などを目にして今後国内外の技術や良好事例を取り入れるためのヒントを得られたことや、各国紹介プレゼンテーションで日本を印象づけ日本を理解してもらうために動画などのさまざまな工夫を取り入れたことなどについて述べた。
東芝電力システム社原子力安全システム設計部・主務の廣内崇幸氏は、参加者と交流する中で各国の原子力発電所の建設状況や世界中に浸透する原子力関連施設の重要性は認めるが自身の周囲への立地を嫌う「NIMBY」の風潮などについて直接聞くことができ、今後も各国とのネットワークを活かして自身の業務にも活用していきたいと意欲を示した。
4人はそれぞれ、グループ内で議論したり発表準備をしたりする日々が続き、多様な意見を受け入れることや自身の意見を整理して発信する訓練ができたほか、参加者同士でかけがえのない絆ができたと語った。

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