定検中の川内1号が再開へ、新規制基準をクリアしたプラントで初

2016年12月8日

 九州電力は、定期検査に伴い停止している川内原子力発電所1号機(=写真左)について、所要の検査がほぼ終了したことから、発電再開に向け8日に原子炉を起動する。翌9日には臨界に到達させ、11日には発電を再開し、その後、徐々に出力を上昇させながら、設備の異常の有無など、運転状態の確認を行い、1月上旬に通常運転復帰となる運びだ。新規制基準をクリアし再稼働したプラントが定検を経て発電を再開するのは初めてのこと。
 川内1号機は、2014年9月に、2号機とともに新規制基準に係る原子炉設置変更許可に至り、2015年8月に発電再開、同年9月に通常運転復帰となった。2016年10月6日に定検入りに伴い停止するまでの間、およそ14か月の発電状況は、平均設備利用率104.1%と極めて好調だった。定検中、燃料集合体157体のうち48体が新燃料に交換されている。
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は、12月7日の定例記者会見で、川内1号機の定検後の再開に関する質問に対し、「1度もトラブルなしでここまできている。再開後も続くよう最大限努力して欲しい」などと述べた。