原産協会プレスブリーフィング 若い世代の関心呼ぶ取り組みに期待

2016年12月16日

 高橋明男原産協会理事長は12月15日、メディアを対象に定例のブリーフィングを行い、12月14日に発出した理事長メッセージ「将来の廃炉を担う技術開発や人材育成に期待する~若い世代に関心を持ってもらうための取組み~」について説明した。
 同メッセージでは、12月3日に行われた第1回廃炉創造ロボコンと、11月に行われた県立福島高校の生徒による福島第一原子力発電所の見学について、若い世代に福島第一の現状や廃炉に関心を持ってもらう取り組みの良好事例として紹介。福島第一の廃炉は夢とやりがいのある挑戦であり、このような取り組みを継続的に実施することで、廃炉の着実な遂行を担う技術の開発や人材の育成に寄与することに期待を寄せた。
 その後の質疑応答部分では、高速増殖炉「もんじゅ」を「廃炉を含め抜本的見直しを行う」とされていることに関して、新たな事業主体など様々な要件を検討してきた結果として受け止めているとし、「高速炉技術は大事であり、次の技術開発へとつなげてほしい」と「もんじゅ」で培った経験を活かしていくことを求めた。高橋理事長は、文部科学省の「もんじゅ」の在り方に関する検討会の委員を務めた。