プーチン露大統領来日、原子力発電所廃炉に関する協力推進などを確認
12月15、16日のロシア・プーチン大統領の来日に伴い、安倍首相と平和条約締結問題、安全保障、経済協力他をテーマに会談が行われ、安倍首相が5月のロシア訪問時に提示した8項目の経済分野「協力プラン」について進展を確認し、エネルギー関連では、原子力発電所の廃炉、風力発電の導入促進などの協力を推進していくことで一致した。
これに関して、安倍首相は、16日に都内で行われた経済界を代表する企業らの集まる「日露ビジネス対話」で挨拶に立ち、「『協力プラン』に基づく多くのプロジェクトが、日露のビジネスの最前線で日夜進められている」と期待を寄せ、その中で、エネルギー分野については、福島第一原子力発電所の廃炉に関する二国間協力、石油・天然ガスの共同開発などを推進していく考えを述べた。
今回のプーチン大統領の来日に際し、ロシア企業との協力については、ロスアトム社と経済産業省、文部科学省との間で、福島第一原子力発電所の廃炉、これに伴う廃棄物管理、人材・技術交流に関する覚書が、ロスネフチ社と石油天然ガス・金属鉱物資源機構、国際石油開発帝石、丸紅との間で、ロシア周辺海域における共同資源探査に関する覚書などが結ばれた。