エネ庁WG、高速炉開発「戦略ロードマップ」策定に向け有識者よりヒア

15日の会合では、まず、近藤氏が、2004~14年に原子力委員会の委員長を務めた経験から、2005年の原子力政策大綱策定における核燃料サイクルに関する議論、これに続き、原子力機構、電気事業者、メーカーなどが連携して2006年より進められてきた「高速増殖炉サイクル実用化研究開発」(FaCT)について振り返りながら、大型研究プロジェクトを進める困難さを訴えかけた。FaCTプロジェクトは、「もんじゅ」に続く高速増殖炉サイクルの実証施設の概念設計、実用化に至るまでの研究開発計画を2015年に提示することを目標としていた。
これを受けて、山口氏は、2005年の原子力政策大綱では高速炉開発戦略について「客観的に示されていた」とした上で、2013年に原産協会が開催した「原子力安全シンポジウム」に元英国議会科学技術部ディレクターとして登壇したデビッド・コープ氏の「後世のためにオプションを残しておくことは重要」との発言を披露し、将来に向けて高速炉開発を進めていく意義を強調した。
また、実験炉の「常陽」が長期停止している状況下、山口氏が今後の高速炉に関する人材育成について、「極めて危機状況」と危惧したのに加えて、門上氏もメーカーの立場から、最近の学生の関心が福島第一原子力発電所の廃炉や核融合に移ってきている状況を述べ、社会の動きも敏感にとらえながら「何らかのミッションを与えないと優秀な学生は集まらない」などと憂慮した。この他、田口氏は、「もんじゅ」の廃止措置から得られる新知見の有用性に触れるなどした。
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