東芝 タービン累計出荷容量が2億kW達成

2017年12月12日

東芝京浜事業所内で製造しているタービンのロータ

 東芝エネルギーシステムズは12月11日、日本とインドの製造拠点からのタービン出荷容量が累計で2億kWを超えたと発表した。
 同社は、1927年に23kWの蒸気タービンを製造以来、約90年にわたりタービンを設計・製造してきた。1979年には福島第二原子力発電所1号機向けタービンを納入している。2008年9月には、京浜事業所に続く蒸気タービン・発電機のグローバル製造拠点として、南インドのチェンナイに「東芝ジェイエスダブリュータービン・発電機社(2014年より東芝インド社の火力発電エンジニアリング部門と統合し「東芝ジェイエスダブリュー・パワーシステム社」)」を設立。今回ベトナム電力公社が建設中のビンタン4石炭火力発電所拡張プロジェクト向け超々臨界圧蒸気タービンの工場出荷完了をもって、出荷容量累計2億kWを達成した。同社がこれまで出荷したタービンは1,980台にのぼり、世界43カ国・地域のエネルギー安定供給に貢献している。

柴垣京浜事業所長

 同社の柴垣徹京浜事業所所長は、「重電という信頼性を重視される機器を作るにあたり、かなりの面はハイテク化されているが、最終的には一品一品『匠の技』が必要であり、優秀な技能者を抱えているのが弊社の強み」であるとして、ベテラン技能者をテクノマスターに認定して後進の指導にあたっていくなど、技術を継承する人材の育成に力を入れていることも紹介した。

東芝エネルギーシステムズ京浜事業所外観