福島第一、3号機使用済み燃料取り出しに向け保管スペースの準備進む

東京電力発表資料より引用

 東京電力は5月31日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を発表した。
 3号機使用済み燃料プールからの燃料取り出しに向けては、取り出した燃料の移送先である共用プールのスペース確保のため、現在共用プールに保管されている燃料の一部について、敷地内乾式キャスク仮保管設備への移送を5月27日に開始した。仮保管設備では、自然対流による除熱や遮へいなどの機能を備えた乾式キャスクに燃料を収納し、安定した状態で保管する。今後8月にかけて、共用プールの燃料483体の移送を、輸送貯蔵兼用キャスク7基により完了し、使用済み燃料プールの燃料566体(新燃料52体含む)の保管に備える。3号機では5月11日に、3月より試運転を開始した燃料取扱い設備で、燃料を収納した構内輸送容器を地上に下ろすクレーンの制御盤に不具合が確認されたが、当初予定通り2018年度中頃の燃料取り出し開始を目指している。
 また、2019年度までに初号機での確定を目指す燃料デブリ取り出し方法の検討状況が示された。それによると、燃料デブリ取り出しについては、現状得られていない内部状況、デブリ性状、取り出し時の影響に関する知見を拡充しながら進める考えから、「原子炉格納容器内部調査(サンプリング)」、「小規模なデブリ取り出し」、「大規模なデブリ取り出し」と、段階的に拡大していくとしている。「小規模なデブリ取り出し」については、既に原子炉格納容器内への調査装置投入に用いられている「X-6ペネ」制御棒駆動機構交換用レールを、各号機とも横からのメインアクセス候補として作業を検討する模様だ。